ビジネスリーダーを目指していますか? 多くのプロフェッショナルは、キャリアの階段を昇り、自分で事業を経営することを夢見ています。
しかし、優秀なリーダーには必要な資質があり、その一部は時間をかけて磨かねばなりません。
ビジネスリーダーとなるには、自分の行動とリーダーとしての資質を観察し、不適切な傾向を抑える意識的な努力が必要です。
リーダーとしての仕事は、皆に手本を示すことですが、犯しやすい過ちも数多くあります。
向上心のあるリーダーにとって、リーダーとして不適切な行動を知ることは、ビジネスにおいて有利です。さまざまな落とし穴を意識すれば、悪い習慣に気づき、行動を修正しやすくなります。
ここでは、良いリーダーが避けるべきことを10項目ご紹介します。
1. 従業員を過度に管理する
ある程度の意思決定を任せ、自主性を持たせなければ、従業員は長く定着しません。また、従業員全員を管理し、行動を指示しようと走り回れば、自分が燃え尽きてしまいます。
リーダーは自信を持ってチームを信頼し、各自に独立して業務を遂行させつつ、何かあればアドバイスができるよう見守る必要があります。
2. 知ったかぶりをする
ビジネス界には、すべての回答を知っている人も、常に正しい人もいません。すべてを知り、決して間違いを犯さないふりをする人を上司、あるいは仲間として働くのは難しいものです。そのような人は、なかなか従業員の尊敬や信頼を得られません。
みんなのアイデアを受け入れ、可能であれば共同で意思決定を行いましょう。威張らず、チームの声に耳を傾けていれば、徐々に従業員のモチベーションも高まります。
3. オフィスに引きこもる
最高のリーダーや上司は執務室にこもってばかりではなく、従業員と接し、積極的に関与するものです。
良いリーダーとなるには、扉を閉めて執務室の椅子に座っているのではなく、従業員に前向きな手本を示すことが重要です。従業員から遠く離れた飾り物であってはありません。
4. 過度に気安い
従業員と親しすぎるのも問題です。良いリーダーは従業員との間にある程度の距離を置くことで、権威を保持し、チームを効果的に導く必要があります。
でなければ、部下がその関係に甘え、チームの業績や生産性が滞る恐れがあります。
5. 「完璧」な結果を求める
従業員に完璧な業績を求めても、期待に応えられる可能性は高くありません。スタッフを育て、サポートし、望ましい行動を強化することで、前向きな結果や良い習慣を助長する必要があります。
ときには、業績の低い従業員に対し、どうすれば良くなるか建設的な批評を与えるのも良いでしょう。ただし、思いやりと共感が大切です。
6. 優柔不断
ビジネスでは常に難しい決断に直面します。それを下すのが、幹部の仕事です。ぐずぐずしたり、はっきりした行動を取らなかったりすれば、リーダー不在の状態が生じます。
リーダーの権威も落ちます。良いリーダーなら、決断を下し、結果の責任を取るべきです。
7. 他人の仕事の手柄を取る
従業員にとって、優れた働きをしたり、すばらしいアイデアを出したりしたときに、上司に手柄を独り占めされるほど嫌なことはありません。これこそ最悪のリーダーです。
このようなリーダーの行動は、士気を下げ、従業員やチーム全体の信頼を無にします。良いリーダーは、従業員の手柄を認め、革新的なアイデアを奨励する空気を作ります。
8. 平凡な人材を雇用する
企業を成長させたいのであれば、一般的な採用の失敗を避ける必要があります。リーダーまたは経営幹部には、努力家で高い結果を追求する優れた人材を見極める能力が必要です。
平凡な人材で妥協すれば、たいていは平凡な結果しか得られません。熟練したプロフェッショナルを採用するときは、常に高い基準を設定してください。
9. 自身の能力開発を怠る
悪いリーダーの特徴として見過ごされやすい(トップクラスのリーダーや経営幹部でも)のは、自身のキャリア開発における怠慢です。リーダーとしてのスキルや能力を高めなければ、強い立場を維持することはできません。
革新的なリーダーであるためには、部下たちよりも、業界や市場に精通している必要があります。研修、コーチ、メンターから学ぶことを怠れば、スキルや知識が古くなっていく恐れがあります。
10. 柔軟性がない
キャリアの階段を昇るにつれ、リーダーとしての能力を磨くことがキャリア開発の重要な部分となります。しかし、多くのリーダーに見られる欠点は、順応性の欠如や融通の利かなさです。
良いリーダーには、チームのニーズや個性に合わせ、統率のスタイルを変える能力が必要です。しかも一部だけ変えるのではなく、組織の状況に応じてすべてのスキルを順応させなければなりません。
失敗は教訓
悪い上司と思われたい人はいません。優れたリーダーになるには時間がかかります。
ほとんどのリーダーは、上記のような過ちを犯しますが、そこで学んで成長する者が大きく前進するのです。