「書類選考で落ちてしまった」「面接までは進むのに、内定に結びつかない」。
不採用の通知を受け取ると、大きなストレスを感じます。時間をかけて企業研究をして、「ここならの仕事やポストを手放してもいい」と決断して面接に挑んだ会社から、不採用の通知が来るのはとてもショックなことです。
自分に魅力がないのでは、なにか重大な欠点があるのでは、と不安になってしまいますが、面接で不採用となっても落ち込む必要はまったくありません。ごく短時間の面接で、あなたのキャリアや人間性を正しく判断することなどできないからです。
もし面接官が 「会社が求めている人物像とはちょっと違うが、人手不足なので雇ってみるか」と、十分な精査を行わないまま採用していたらどうなるでしょうか。あなたは自分に合わない環境で働くことになっていたかもしれないのです。
面接は対等なマッチングの場です。あなた自身を否定されているわけではありません。
落ち込んだメンタルのケアには、信頼する友人やパートナーに話を聞いてもらうのが一番です。その会社でどんな風に働きたかったか、どんな将来設計を考えていたか、など、行き場を失った思いを具体的に言葉に出してみると、「自己の棚卸」にもなり、次の転職につなげることができます。
この機に、自身のブランディング(3.の原稿へリンク)をしなおしてみるのもおすすめです。自分のアピールポイントを整理してみると、次の面接時にどんなプレゼンテーションが有効かを戦略的に考えられます。
そして、最も大切なのは、たっぷり睡眠を取り、運動をしてリフレッシュをすることです。運動不足はネガティブな思考を助長します。逆に、有酸素運動は脳の活性化を促し、ポジティブな気持ちを取り戻させてくれます。
不採用の知らせを受けたら、返信にて、検討していただいたことに対する感謝の言葉を述べつつ、「今後の転職活動の参考にさせていただきしたいので、差し支えがなければ不採用の理由をお聞かせください」と添えてみましょう。
面接時の話しの分かり難さや話し方など、改善するべき点についてズバリ聞いてみるのもよいでしょう。コンプライアンスとして情報開示をしない企業もありますが、もし教えてもらうことができれば、不採用の経験が次のステップにつながります。