ビッグデータには大きな将来性があります。企業にとっては無限の可能性を秘めたIT分野です。ビッグデータからあらゆる利益を引き出そうと企業が競い合う現在、IT業界で働く人にとっては仕事の幅を広げる絶好のチャンスです。
最近まで、IT関係者以外で「ビッグデータ」という言葉を理解している人は、ほとんどいませんでした。しかし、データ収集技術が発達するにつれ、ビッグデータの入手と分析にかかるコストが下がりました。また、ビッグデータの利用が一般的になり、アジアでは熟練したデータプロフェッショナルに対する需要が適切な人材の供給を上回っています。
ビッグデータ管理は重要な業務機能となりつつあり、アジアのITプロフェッショナルにとってはこの分野におけるチャンスが拡大すると予想されます。ビッグデータは既にアジアのIT人材雇用の推進力であり、マイニングの専門技術や知識を持つITプロフェッショナルの給与は上昇する可能性を秘めています。
ビッグデータの発展によって需要の高まるIT分野の主な職種の一部をご紹介します。
データウェアハウスマネージャー
データベース開発者と協力してデータウェアハウスを作成、維持する他、外部ソースからデータを収集する方法を決定する職務です。
データアーキテクト
システム/データベース管理者とともに、企業の個別データアーキテクチャを開発し、実装します。
ビジネスインテリジェンスアナリスト
ビッグデータの主な用途にまつわる業務です。すなわち、収集したデータを分析し、レポートを作成してビジネス上の意思決定をサポートします。
データセキュリティアナリスト
データセキュリティとサイバーセキュリティの管理は切り離せません。データセキュリティ監査、リスク評価、会社のセキュリティポリシー策定などを担当します。
ビッグデータの発展を活用
近年のビッグデータブームを生かしてキャリアを築くには、自分の経験レベルに最も適したタイプの組織を検討することも非常に重要です。例えば、ビッグデータがもたらす可能性を理解し始めたばかりの会社には、新しいデータマイニングインフラの開発と実装に大きく貢献できる仕事に携われるチャンスがあります。確立されたシステムで働きたい場合は、データマイニングに強固な基盤を持つ会社を探してみましょう。
職務経歴書を書く際には、これまでの経験がビッグデータに関する組織の目的達成に貢献できることを強調して、自分が募集ポストにいかに適した人材であるかをアピールしましょう。IT幹部がチームワークや円滑なコミュニケーションといったソフトスキルを重視する傾向にあることも忘れてはなりません。
ビッグデータの発展は、ITプロフェッショナルに数多くの新しい道を拓いてくれています。業界の変化に合わせて、自分のスキルセットに最も適した分野を見極め、望む方向性に沿ってキャリアを構築していくためには何が必要か、専門家にアドバイスを求めましょう。