面接には段階やさまざまな形態があり、最終的な結果が出るまで長期にわたる場合もあります。
面接の流れを理解しておけば、各段階の結果を予想しやすく、準備も容易になります。
面接の回数やタイプは企業によって異なりますが、大まかな面接の流れは共通しています。
企業の観点から見た面接の流れ:
1. 書類選考
面接官や人事部が求人に対する応募書類に目を通し、有望な候補者を絞り込みます。ここでは、レジュメ、応募書類のほか、ウェブサイトやSNSなどに公開している情報が考慮されます。
2. 予備面接
予備面接は、応募書類に書かれている内容に間違いがないことと候補者の応募の意思を確認するものです。また、応募者の人となりを確認し評価する意味もあります。
3. 電話またはSkypeでの面接
電話やSkypeでの面接は、面接官が対面での面接に値する候補者を絞り込み時間を節約する目的で行われ、一般的になりつつあります。求職者にとっても次の段階に進めるかどうかが左右される非常に重要な面接となります。
4. 一次面接(対面)
面接の流れの中で、おそらくこの面接が最も緊張します。ただし、嫌なこと、怖いことと考えてはなりません。将来働く企業と上司に自分を印象づけ、自分がどれだけ仕事に適しているかをアピールする最高の機会です。
5. 二次面接(対面)
二次面接は、求職者のスキルや経験が面接官の求めているものと近いことを示す良いチャンスです。二次面接には、一次面接のときより上級の管理職が列席することが多く、求職者が企業全体のビジョンや目標に適していることを確認します。
6. 三次または最終面接(対面)
3回目(またはそれ以上)の面接になると、面接プロセスも終盤と言えます。別の上級幹部、または採用後に一緒に働くことになる同じ部署の従業員が面接に同席する場合があります。
7. 人材アセスメントまたは性格テスト
一連の面接を終えた後、求職者はおそらく自分が採用されたかどうかの回答を期待します。この段階で、企業によっては人材アセスメントまたは性格テストが実施されます。バイリンガルの語学力、財務知識など、職務に必要な能力レベルを評価するものでない限り、これらのテストでは求職者がどれだけ「賢いか」というより、その働き方や適した環境について知ることを目的としています。これを参考に面接官は、求職者が働くことになるチームや組織に順応できるかどうかを検討します。
8. 身元調査
企業は候補者に対して身元調査を実施する場合があります。レジュメに書いてある学歴の確認を取り、犯罪歴がないかを調べる場合もあります。大企業や機密情報を扱う組織では極めて一般的であり、隠していることがなければ心配は無用です。
9. 推薦状
過去に一緒に仕事をした人からの推薦状は、採用プロセスにおいて求職者を際立たせ、将来の雇用主に安心感を与える重要な要素です。前向きな評価を書いてくれそうな元同僚や上司に推薦状を頼むようにしましょう。過去に口添えを申し出てくれた人に対しても応募する職種によってはお願いすることがあるかもしれないと予め一言伝えておくのが礼儀です。上司、経営幹部、同じ部署の同僚、直属の部下など、目線の異なる推薦状をいくつか提出できるようにしておきましょう。
10. 採用通知
一連の面接をすべて終え、各段階で良い結果を残すことができていれば、正式な採用通知が届きます。
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