面接は緊張するものです。

職務に必要なスキルや経験を持っていても、それを効果的に伝え、質問にうまく答えることができなければ、次の面接へ進む機会も採用される可能性も低くなります。

ここでは、面接でよく聞かれることと上手な受け答えのコツをご紹介します。ぜひ今後の面接にお役立てください。

1. ご自身についてお聞かせください / 自己紹介をしてください

これは最初に聞かれることが多く、受け答えは簡単に思えます。しかし、侮ってはいけません。実は非常に重要なのです。この第一歩で、面接官との面接全体の雰囲気が決まるだけでなく、自分を強く印象付け、有利に運ぶことも可能になるのです。自分のことを短時間で表現するのは意外に厄介です。

アドバイス:全人生、あるいは履歴書・職務経歴書・レジュメに書いてあることをすべてなぞるのは禁物です。応募する職務と企業にマッチした経歴、スキル、目標に重点を置きましょう。

2. この職務と弊社をなぜ選んだのですか? / なぜ応募したのですか?

これも面接の早い段階で聞かれることです。このような質問で、面接官は、自社と職務に関する応募者の知識を判断するだけでなく、応募者が面接の前にどれだけ自社について調べ、理解しようとしたかの熱意を評価します。求職者としてはここで、自分の目標、キャリア、価値観を、企業とその目標に関連づけることができます。

アドバイス:応募する企業とそのライバル企業について調べ、ウェブサイトに目を通しましょう。新しい記事、プレスリリース、SNSなどもチェックします。

3. これまでの職歴を教えてください / 仕事に関する経験を話してください

面接官が求職者に自由に話すよう求める場合も、職務経歴書・レジュメを見て、過去の仕事について具体的な質問をする場合もあります。それまでに働いた職場と職務内容についてそれぞれ説明してください。これによって面接官は、求職者がどれだけの仕事をこなし、組織のニーズと期待に対して結果を出すことができるかを理解します。

アドバイス:応募する仕事に最も関連するスキルや経験に重点を置き、企業の求める職務を果たす能力をアピールしましょう。

4. 自分が採用されるべきだと考える理由は何ですか?

これは簡単な質問に見えますが、単に「自分が一番良いから」では済みません。面接官を納得させるような具体的なスキルや経験に焦点を絞ってください。

アドバイス:高い業績を上げたり、何かを成し遂げたりしたときのことを話せば、求職者の働く姿を面接官が思い描きやすくなります。

5. なぜ働いていない期間があるのですか?

無職の期間があったり、キャリアが途切れたりしたように見える人は、この質問を受ける可能性があります。

アドバイス:正直に話してください。ただし、旅行や新しい勉強など、その期間に起こった個人的あるいは仕事に関係のある能力開発に重点を置きましょう。

6. どんなキャリアプランを持っていますか? / 5年後には何をしていたいですか

ほとんどの質問は、過去の経験や仕事の能力を問うものですが、この未来に関する質問で、将来の雇用主は求職者のやる気や目的志向を判断しようとしています。キャリア、職場、自分の将来の成長にどれだけ真剣かも、この回答からわかります。

アドバイス:理想のキャリアプランを思い描き、実際にかかりそうな時間を考え、応募する企業に当てはめてください。

7. なぜ転職したいのですか? / なぜ前の会社を辞めたのですか?

この質問は、過去の職務や企業についての考えを問うものです。

アドバイス:過去に働いた企業、同僚、職務について悪く言うのは、プロらしくないのでやめましょう。成長の機会、あるいは新しい企業の価値や可能性に重点を置きます。

8. あなたの長所は何ですか?

披露したい長所はたくさんあると思いますが、応募するポストに最も関連の深いものに絞ります。

アドバイス:実際のエピソードでその長所を裏付けましょう。

9. 困難やストレスにどのように対処しますか? / 過去にどのように問題を解決したかを教えてください

このような面接の質問は、日常的な職務以外の能力を面接官に示すチャンスです。困難な状況や予想外の逆境を乗り切った経験を話しましょう。

アドバイス:プラスの結果に終わった状況を選び、対処の方針やテクニックを伝えてください。

10. あなたの短所は何ですか?

短所を挙げるべきではないように思うかもしれませんが、面接の質問には正直に答えることが重要です。誰にでも短所はあります。この質問に答えるときは、その短所を過去にどのように克服したか、現在はどのように補っているかを話しましょう。

アドバイス:簡潔にまとめ、応募する仕事に関係のない短所に絞ってください。

11. 希望給与はいくらですか?

非常に直接的で繊細な質問なので、面接官は避けるかもしれません。しかし、採用が決まった場合に求職者が報酬に満足するかどうかを確認したいと思っています。報酬で折り合わないのであれば、面接は双方にとって時間の無駄です。

アドバイス:業界の基準や給与のトレンドを調べ、面接官と前向きに相談してください。

12. 仕事以外で何をするのが好きですか?

幅広い知識、個性、価値観をアピールすることで、面接官は求職者を単なる従業員候補としてではなく、人間として見るようになります。この質問は、各候補者の違いを判断するために用いられます。

アドバイス:読書、チェス、ボランティア活動などの知的活動を挙げましょう。スポーツなどの健康的な趣味も一般に良い印象を与えます。

13. 何か質問がありますか?

面接の締めくくりとして、面接官がこの質問をすることがあります。求職者の立場で面接の際に聞くべき質問は数多くありますから、面接室に入る前に考えておきましょう。

アドバイス:考えてきた質問に対する回答がすでに面接で出た場合は、繰り返してはなりません。

聞かれそうな質問に対する練習をすればするだけ自信が生まれ、本番の面接でも受け答えに困りません。つまり、良い印象を与えて採用される可能性が高くなります。

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