面接は自身のキャリアアピールの場ではなく、その企業とあなたが何を目指すのかを語り合う場です。スペシャリストやエグゼクティブ層の転職は、より具体的な志望動機が求められるため、事前の企業研究は欠かせません。
1. 企業のポジションを可視化する
競合企業を複数社ピックアップし、以下についてそれぞれ書き出してみると、その企業の業界内のポジションを可視化できます。
業態
- 企業規模(売上高、資本金、従業員数、営業利益、株式公開など)
- 資本(独立系、系列系、外資系など)
- 顧客の属性(個人か法人か、年齢層、性別、国籍 など)
2. 強み、競争力を探る
その企業の強みを理解しているかどうかは、採用担当者の判断基準の一つとなります。営業利益の基盤となっている商品や・サービスなど、その企業が競合他社に勝っている強みを研究しましょう。
3. 景況や社会動向の影響をチェックする
その企業が景況の影響を受けやすいかどうかを研究しましょう。リーマンショック(2008年)、消費税増税(2014年)、そのほか円高や政変、規制緩和や大災害など、業界に関わりが深いトピックと関連させながら業績の推移を見ると、その企業の「体力」が見えてきます。
4. 代表者のメッセージに共感できるか
トップのビジョンに共感できるかどうかは、仕事の満足度に直結します。必ず目を通しましょう。また、新卒者向けの採用サイトには、経営層のメッセージが凝縮されています。採用サイトを設けている企業は、即戦力だけを求めるのではなく、長い目で人を育てる姿勢があることが分かります。
5. 働き方の施策をチェックする
フレックス制やテレワークなど、働き方の施策を研究しましょう。たとえあなた自身にはあまり関わりがないことでも、育休・介護中従業員への制度などはしっかり目を通しておきましょう。多様性を認め、従業員のライフスタイルの変化を受け入れる企業は、働き始めてからの満足度も高くなります。
6. 社内報・プレスリリースで最新動向を研究する
社内報は、中長期計画やビジョンなど経営層のメッセージのほか、社風を知るヒントにもなります。社内報をオープンにしていない場合は、プレスリリースに注目をしてみましょう。最新動向がわかるだけでなく、その企業の発信力や広報のスタンスも研究できる有効な方法です。