まず、書類選考の合格おめでとうございます。面接の段階に到達し、採用に一歩近づきましたね。面接でスキルや経歴について答えるのは簡単かもしれませんが、行動に関する質問には備えていますか?
質問の内容を予想するのは困難ですが、昨今、採用担当マネージャーは行動に関する質問を重視する傾向にあります。行動に関する質問では、求職者が特定の状況で何をしたか、または何をするかを面接官が尋ねます。その回答から求職者の仕事での経験や性格を評価するわけです。
企業経営者は、たとえ契約社員やパートでも、有能で自社に適した人材を探しています。面接で求職者の行動を尋ねるのは、その点を判断するためです。
行動に関する質問の見分け方
たとえば「……のときのことを教えてください」と言われたときは、面接官が行動に関する質問をしていると思って間違いありません。次のように尋ねられることもあります。
「……のときのことを話してください」
「……の例を挙げてください」
「……したことがありますか?」
行動に関する質問によっては、自分がその状況にあると想像して答える必要があります。事前に質問を考えていなかった場合は、特に迅速な判断が必要です。たとえば「財務業務をクラウドに移行するよう、どのように上司を説得しますか?」あるいは「どんな方法で仕事の生産性を上げますか?」と尋ねられたとしましょう。厄介な質問でも、ゆっくり考える時間はありません。このような質問にすらすら答えるには、どうすれば良いでしょうか?
ストーリーを組み立てる
面接官が仮定した状況と、似たような状況で問題を解決した経験があるはずです。それを面接中にさっと思い出すには、前もって体験談を蓄積しておく必要があります。職場で直面したことのある問題について、60秒以内で話せるような短いストーリーをいくつか作りましょう。
たとえば同僚とチームを組んで仕事をしたときの経験です。うまく協力できるよう、どんな努力をしましたか? あるいは、ストレスを克服した、危機を乗り越えた、失敗に対処した経験はありますか? 何をしましたか?
原稿を覚える必要はありません。どんなトピックでも、それに関連する体験談で面接官を引き込みましょう。
さまざまなトピックやシナリオを検討/h2>
行動に関する面接質問には、過去の体験を尋ねるものと、「もし……だったら」のように実体験がなくても想像で答えなければならないものがあります。
いずれにせよ、事前にストーリーを準備しておくと便利です。質問が自分の体験とまったく同じでなくても、準備を通じて、自分の思考プロセスやアプローチを自然に表現できるようになります。自分が新しいアイデアに積極的で、交渉が得意で、あれこれの方法で問題を乗り越えられることをアピールしましょう。
行動に関する面接質問の例:
練習が必要ですか? よく聞かれる質問をご紹介します。
コミュニケーション
- プロジェクトやアイデアに抵抗を示す相手から賛同を得たことはありますか? どのように対処したかを教えてください
- チームメンバーに建設的な批判を与えなければならなかったときのことを話してください。どのように自分の考えを述べましたか?
- 顧客や同僚に複雑なことを説明しなければならなかった体験を挙げてください。何をしましたか?
業績
- キャリアにおいて、これまで最大の業績について話してください。どのような手順で成果を導いたか説明できますか?
- 手がけたプロジェクトの中で、プロフェッショナルとしての自分の能力開発につながったものを挙げてください
- 目標を設定し、それを達成したときのことを教えてください
リーダーシップ
- プロジェクトを統率する必要があるのに、他のチームメンバーが期待ほど貢献してくれなかったときのことを話してください。その状況にどう対処しましたか?
- チームメンバーの業績が低かったときのことを話してください。何をしましたか?
分析
- 情報を分析し、問題解決スキルを発揮したときのことを話してください。どのように対処し、結果はどうでしたか?
- 手がけたプロジェクトの中で、問題の解決が必要だったものについて話してください。どんな問題を、どのような論理を応用して解決しましたか?
詳細への気配り/組織能力
- 自分や同僚が犯した間違いを発見したときのことを話してください。何をしましたか?その状況にどう対処しましたか?
- 新しいシステムを作成または導入し、生産性を向上させなければならなかった経験はありますか? 何をしましたか?
- プレッシャーがかかって苦労したときのことを話してください。プレッシャーの原因は何でしたか? どのようにストレスに対処しましたか?
創造性と革新
- 自分が出した最も革新的なアイデアとそれが会社に与えた影響について話してください
- 予想外の方法で問題を解決したことはありますか? 詳しく教えてください
- 生産性を向上させる革新的なソリューションを提案した体験を話してください
誠実さ
- 自分の誠実さが試された例を挙げてください。何をしましたか?
- 正直が最善の策ではなかった体験を話してください。
チームワーク
- 人に嫌われる決定を下さなければならなかったときの状況を説明してください。どのようにチームに伝えましたか?
- 自分と気の合わない人と仕事をしなければならなかった体験を話してください。どのように対処し、状況を解決しましたか?
- 気難しいプロジェクトマネージャーやチームリーダーとどのように付き合いましたか?
粘り強さ
- 計画したことを達成できなかったときのことを話してください。どのように対処しましたか?
- プロジェクトやアイデアが却下された経験はありますか? どのような状況で、どのように反応しましたか?
- 不慣れな状況で仕事をした体験を話してください
- チームや会社に改革があったときのことを話してください。どのような影響を受けましたか?
行動に関する面接質問の準備は念入りに
まず調査です。企業が求めているスキルや行動を把握し、自分の履歴書の中で応募する職務への適性を示す項目を探します。同じ経験を何度も持ち出してはなりません。質問の内容に応じてアレンジできるような体験をいくつか準備して面接に臨みましょう。
つまり、自分の過去の行動を挙げて、将来の成功を示すのです。すばやく思考をまとめ、ストーリーを作り、さまざまなトピックに対応する練習をしてください。面接官を引きつけ、キャリアアップのチャンスをつかみましょう。