面接は、会議室を出たら終わりではありません。
面接官の時間と労力に感謝を示すのは礼儀ですし、面接後のお礼状やメールが候補者を強く印象づけ、二次面接や採用のきっかけになることもあります。
面接後のお礼状は非常に重要です。
- 礼儀正しく、プロフェッショナルとしての意識とビジネスマナーの理解を示す
- 面接および他の候補者との比較検討において、自分を際立たせ、印象づける
- 応募する職務と企業に対する真剣な気持ちを示す
- デジタル時代になり手間も時間もかからないからこそ、面接後のメールは必ずしましょう
お礼状を出す際の一般的なアドバイス
面接で時間を厳守するのと同様、面接後のお礼状もその他の連絡もスピードが大切です。面接が終わって数時間以内にお礼のメールを出すのが理想的です。翌日より遅くなると、怠惰、いい加減、忘れっぽいなどの印象を与えかねません。
- 特に企業側が後日連絡すると言っている場合は注意しましょう。辛抱強く、控えめで、丁寧な態度が必要です。
- 面接後のお礼状はフォーマルな習慣であり、ビジネスにふさわしい言葉遣いと書式を使用します
- 個人宛てに出すことが重要なので、面接担当者の名前を正しい綴りで書きましょう。書き間違いは失礼にあたります。特に面接の案内状や企業からの資料に記載されていたり、企業ウェブサイトで検索できたりする場合は注意してください
- 推敲を忘れずに行いましょう。綴りや文法に間違いがないよう入念に見直し、すべてが正しくスムーズに読めることを確認してください
- 二次面接や採用が決まる時期についての直接的な質問は避けます。引き続き応募したポジションに関心を持っていることを伝えたい場合は、次のステップへ進めることを期待している旨だけを書きます
以下に、面接後のお礼状の書き方の例を挙げます。
1. メールの件名では、メッセージの要約と意図を簡潔に表現します。
例:本日の面接、ありがとうございました
2. 面接官に宛てて、正しい形式で文章を書き始めます。社名、所属部署名、役職なども略さずに記載します
例:○○株式会社
△△部 部長
xxx 様(ご担当者様の苗字)など
3. 本文は頭語と時候の挨拶から書き始めます。
例:拝啓
貴社益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
4. 次に本題に入ります。簡潔かつ丁寧に書きましょう。意図が明確に伝わるよう、話題またはポイント(相手に感謝することなど)は1つに絞ります。
例:本日はお忙しいところ、面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。
面接では仕事内容等について詳しくご説明いただき、有意義な時間を頂戴できましたこと、大変感謝しております。
貴社と社員の皆様に強い感銘を受けるとともに、自身の技能と経験を活かして、ぜひとも貴社の目標に貢献したいと考えております。
5. 結びの挨拶と結語、日付、氏名でメールを終えます。
例: 今後とも、何卒宜しくお願いいたします。
末筆ながら、貴社の益々のご発展を心から祈願いたします。
敬具
日付
差出人の氏名
面接を通過していれば、二次面接や採用の通知がお礼状の返事とあわせて届くこともあるでしょう。たとえ返事がなくても、焦ってはなりません。何度も手紙やメールを送ることは無礼で配慮に欠ける印象を与え、面接官の前向きな決断を鈍らせる恐れがあります。
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