何カ月も大量の仕事を抱えている人の多くが、ゆっくりと、しかし確実に仕事への意欲を失っていきます。日常業務がどんどん膨らんでいる人は、燃え尽き症候群を疑ってみてください。長時間の労働と過酷なスケジュールは、やる気と生産性を低下させます。仕事に対する満足度は言うまでもありません。
「燃料タンクが空になっている」ことを示す兆候は、ほかにもあります。
- 出勤しなければならないのに、なかなかベッドから出られない。
- 頻繁に遅刻する。
- 自分の仕事ぶりを申し訳なく思っている。
- 消極的である。
- 時計を見てばかりいる。
- 仕事のストレスが生活の他の面にも影響を与えている。
- 上司や同僚と意見が合わないことが以前より増えている。
- 全力を尽くしているのに進歩していない気がする。
このような症状が思い当たったら、何か手を打つべきかもしれません。意欲を取り戻し、キャリアを正しい軌道に戻す方法をいくつかご紹介しましょう。
自分の役割を検討する
リストラや採用停止の影響で、以前より多くの職務を担っていませんか? 新しい任務はキャリア上の良いステップアップになりますが、自分の手に負えないほど職務が広がってしまっては、燃え尽き症候群の原因となります。多すぎると感じたら、我慢しないことです。自分の状況を上司に正直に伝えましょう。上司と一緒にプロジェクトの優先度を決め、他のスタッフに仕事の一部を任せることも検討してください。
自分のスケジュールを見直す
仕事の疲れから回復できるかどうかは、時間の管理によっても決まります。過密な予定を立てたり、重要でないことに過度のエネルギーを注いだりすると、仕事のストレスが余計に増えます。1週間の行動を簡単に記録し、「調べもの」、「提案書の検討」、「電子メールへの返信」などのカテゴリーに分類してみましょう。優先度の高い仕事に十分な時間を割いていますか?
ストレスの原因を明確にする
やる気を失っている原因を理解することは、前向きに軌道を修正する第一歩です。何が燃え尽き症候群を引き起こしているかを考えましょう。プロジェクトが自分の手に余ると感じていることですか? あるいは、自分の行動で問題を悪化させていませんか? 例えば、仕事の期限を短く設定しすぎると、不要なストレスや成功を妨げる要因となります。プロジェクトが多いときは上司の手を借りるなど、行動の小さな変化から、見通しが明るくなることもあります。
手助けを求める
燃え尽き症候群の一般的な症状の1つは、孤独感です。書類を検討できるのは、プロジェクトを最もよく理解している自分だけだと考えていませんか? しかし、他の人のほうが新鮮な観点を持って検討できるかもしれませんし、自分の負担も軽くなります。困難を抱えていることを他人に伝え、手助けを求めるのは、悪いことではありません。解決しようとしている問題を客観的に説明し、助言を求めたからと言って、文句の多い人と見られることはないでしょう。
休憩を取る
定期的に充電時間を取ってください。長い時間働くにしても、ときどき5~10分の休憩を取れば、ストレスを和らげ、仕事の生産性を高めることができます。立ち上がってストレッチをしたり、散歩に出たりしてみましょう。デスクではなくランチルームで昼食を取り、オフィスの外に出て新鮮な空気を吸うのも効果的です。年次休暇も活用してください。1日か2日でもオフィスを離れれば、自分の状況を見直し、集中力とエネルギーを取り戻すことができるかもしれません。
どんな仕事でも、ある程度のストレスはありますが、限界を超えてしまったときは、早急に対処することが重要です。燃え尽き症候群は、職務上の業績だけでなく、個人的な生活にもマイナスの影響を与えます。何らかの手段で抱えているストレスを軽減し、意欲を取り戻すことをお勧めします。