個人ではとうてい成し遂げることのできない大きなプロジェクトを、チームのメンバーと力を合わせて成し遂げた経験はありませんか。これが「チームワーク」です。
チームの力は、個人の実力のみに依拠しません。輝かしいスキルを持つプロフェッショナルの集団であっても、チームワークが機能しなければ、力を生かしきれたとはいえないでしょう。個々の能力が集結して、互いがよい影響と刺激を与え合い、フォローし合って、新たな力を引き出すのがチームワークの本質です。
そこに欠かせないのが、個々の「チーム適応力」です。チームワークは人と人との間にできるもの。組織や集団への適応能力が高いメンバーが揃えば、チームの力は2倍にも3倍にも広がります。
「開示」「尊重」「共有」がチームワークを高めるポイント
チーム適応力が高い人の4つの特徴をご紹介します。
①目標の共有
②自己開示
③尊重と協調
④情報共有
チームワークを高める人材となるために、まずはチーム全体が目指すべき目標を明確にして、全員で共有しましょう。何に向かってチームで取り組むのかを共有したら、その目標のために自分は何ができるのか、という「自己開示」も欠かせません。自分の役回りや得意なことを明確に示すことで、リーダーや他のメンバーがあなたを生かすヒントを得ることになります。
自己開示のあとは、メンバーの得意なことやビジョンにも意識を傾け、メンバーの能力へ敬意を持ちましょう。そして、メンバーひとりひとりを尊重し、チームワークの構築や推進を止めないように協調しましょう。「協調」とは、和を乱さないよう自分の意見を押し殺すことではありません。チームのために何ができるかを常に考える、期限やルールを遵守して他者に負荷をかけないよう配慮する、主体的・能動的に動いていくことが「協調」につながります。
そして何よりチームワークに欠かせないのが、密な情報共有です。いま自分はどんな状況にあるか、メンバーへ常にフィードバックをしながら、積極的に情報を発信し、共有する姿勢を大切にしましょう。