課題解決力、問題解決力はビジネスシーンにおいても最も重要視されるスキルと言いえます。困難な状況の中で、原因となっている課題・問題を見つけ出し、解決へと導くキーワードはさまざまありますが、ここでは「常に思考する」「見える化する」「ふり返りをする」の3つをご紹介します。
1.常に思考する、逃げずに問題に取り組む
問題解決力は一朝一夕には身につきません。これまで起こってきた問題に対して「なぜこうなるのか」「どこへ落とし込むべきか」と真摯に向き合って対応した人が、その結果として問題解決力を身につけています。
日ごろから「なぜ?」「どうして?」と問いかけることを自分に課し、物事の意味や背景を考えて分析する゛思考の癖“を身につけましょう。混乱したプロジェクトの中では、「正解」ではなく「問題」を見つけ出すスキルが重要です。そのためには、小さな問題が起きても逃げずに取り組み、思考力を鍛えておきましょう。この訓練ができていない人は、問題の核心が見い出せず、うろたえてしまいます。
2.課題・問題と解決方法を「見える化」する
問題解決力が未熟な人にとって、問題の発見や分析は難しいものです。そこで、問題と思われる点は何か、それはなぜ起こったのか、など、分析のために必要な条件や要素(ファクター)を、メモやホワイトボードに書き出す訓練をしていきましょう。
問題を取り巻くファクターを「見える化」すると、要点が整理できて、より深く考えることができます。さらに、それらを周囲とすばやく共有できるため、より多くの知恵が集まって解決スピードが速まります。
3.PDCAサイクルを早く回し、常に「ふり返り」をする
業務の質は、Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)というPDCAサイクルによって高められていきます。問題解決力が高い人は、このサイクルをより短いタームで回し、一つ一つの進捗段階において、特に「評価」「改善」、つまり、「ふり返り」をきちんと行って、解決に結びつけています。
問題解決力が高い人は「この案件が終わったら課題点をまとめよう」ではなく、その場その場で改善策を見出します。PDCAサイクルを迅速に回すことで「解決の場数」が増えていき、結果として問題解決力が身につくのです。