関わるプロジェクトの規模が大きくなるほどに、また、自身に与えられる責任が大きくなるほどに、大勢の前で話す・伝えるというプレゼンテーションの機会は増えていくことでしょう。
たとえプレゼンの構成や資料がしっかり作り込まれていても、大勢の前に立つとあがってしまう、伝えたいことがうまく伝わらない…、といった悩みを抱えている人は少なくありません。プレゼンでの表現力をアップするために、以下の2つのコツを意識してみましょう。いずれも、あなたのプレゼンをドレスアップしてくれる、実践的なテクニックです。
プレゼンのコツ1:意識的にゆったりと話す、間と緩急を上手に使う
プレゼンは声の大きさや話すスピードなどで、印象の多くが決まってしまいます。大切なことを話すときは、意識的にゆっくりと、明瞭に、言葉と言葉の間に「間」を取って、一言一言相手に届けるように話しましょう。:
それでなくとも人前で話すときは、緊張して早口になりがちです。自分としては「遅すぎるのでは?」と感じる速度でも、意外に相手には聞きやすく届いていることが多いのです。
プレゼンには「緩急」も重要です。すべてをゆっくりと話すと退屈な印象になりますが、本筋から外れた余談や補足部分はややテンポアップをして話すと、聞き手を惹きつけやすくなります。
プレゼンのコツ2:平易な言葉を選び、「補足」を効果的に使う
プレゼンの大原則は、簡単な言葉を使うこと。難しい言葉や独特な言い回しは廃し、聞き手がイメージしやすい平易な言葉を選ぶべきです。
ただし、何もかもを簡単な言い回しにしてしまうと、情報量が増え、かえって核心が伝わりづらくなることもあります。その際は、「補足」を効果的に使うと、全体の流れが引き締まります。
業界の専門用語には「ご存知の通り、〇〇はXXという意味ですが~」とちょっとした解説を加えたり、最新のデータには「先日発表されて大きな話題を呼んだ△△ですが~」とワンポイント情報を加えたりすることで、聞き手の想像力がふくらみ、プレゼンの理解が進みやすくなります。