外資系企業への転職においても、国内企業の転職においても、英語力が一つの武器になるのは確かです。

ただし「英語でビジネスの交渉ができる」のか「英語で公文書が書ける」のか「英語で日常会話ができる」のか、そのレベルによっては、プラスになる場合もあれば、そうでない場合もあります。

英語を武器にキャリアアップを目指すのであれば、「語学力を活用した過去の実績・事例」を示すのが最も近道です。しかし現在の仕事で語学力の証明につながる実績がない場合は、資格の取得や獲得したスコアを示すことで、一定の英語力を示すことができます。

TOEIC高得点は、国内での転職には有利

日本で英語の資格というと、TOEIC(L&R)をイメージする人が多いでしょう。昇進の条件の1つに「TOEIC○○点以上」としている企業も多く、キャリアアップの近道としてイメージしやすいはずです。

ただしTOEICは日本国内では有名ですが、国際社会ではあまり知られていません。イギリスやヨーロッパ圏、オーストラリアなどでは、ビジネス英語能力を判定するBULATSやIELTS、Cambridge English exams(ケンブリッジ英検)がよく知られ、アメリカやカナダではCambridge English examsやTOEFLがよく知られています。これらの国々の企業でTOEICのスコアを示しても、英語力を証明できない可能性は大いにあります。

もちろん、TOEICを学び、850点以上の高いスコアを取ることは、あなた自身の英語力の向上にはなります。

TOEICで身につけた力を生かして、さらに国際標準の資格に挑戦する、あるいは国内企業への転職を果たして「英語を生かした仕事の経験」を積んでから、さらなるキャリアアップを目指すことも視野に入れておきましょう。

ちなみに、日本国内でなじみのある「英検」も、英語力アップにはとても有効です。英検1級ともなると、筆記試験のほか英語面接もあり、「読む」「書く」「話す」「聞く」という4大スキルを磨き上げねば突破できない難関試験となっています。また、学習過程で着実に力がつき、語彙力も広がります。しっかりとした語学力を身につけるという面では英検を薦める人も少なくありません。

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